この謝謝台湾自転車之旅は東日本大震災の時台湾から頂いた多大な支援に感謝を伝える為に2016年から始めました。
当初は西海岸、東海岸の全2回の旅で完了したのですが、その後私を訪ねに訪日してくる台湾人旅行者などが増えていったおかげで、続けざろうえない状況になり今に至っています。
己の身の丈もわきまえず台湾各所でガシガシ予定を詰め込んでしまい、目的地までの定時到着義務との闘いでもあるこの旅。
移動手段が自転車であるがゆえに毎晩の天気予報を祈るように拝観する幼なじみの46歳オジサン二人旅。
それでは大大大成功だった今回の旅を出発前日からプレイバック。
7時起床 出発前日のこの日はとりあえず上野まで駒を進める。
盛岡駅で勝負飯のキムチ納豆らーめんを食べた。
小麦から自社生産しているラーメン屋なんておそらく柳家だけだろう。
岩手ラーメン総選挙で1位を獲得したこのキムチ納豆らーめんは伊達じゃない。
新幹線では台湾現地の週間天気予報を見た。
なかなかどうしてな絶望加減で雨はおろか
⚡雷マーク⚡まである。
絶望を通り越して諦めを感じた。
台湾の東海岸には街がは所々にしかないから走り始めたらどんな事があっても走りきるしかない。
ちなみに全14日間のスケジュールの中で予備日は1日しかない。
つまり大雨や体調不良での走行キャンセルカードは1枚のみ。
不安の虫が羽化する前に上野に着いた。
上野のお姉さん方には失礼な話だが
上野のお姉さんですらどこか垢抜けていてハイソな感じがする。
上野の女VS岩手の女 団栗の背比べと言えば苦情が来るから言わないけど、対して変わらないはずなのに、緯度の関係で肌の露出は上の上野の女達。
今回も前回に引継ぎ 鈴木仁史君 が同行してくれる。
1人で走って感謝を伝えるより2人で走ったほうが感謝の伝わり方が3倍にアップする。
そういった意味で言うと彼にも感謝しなければならない。
彼はわざわざ時間と身体を作りこの旅に挑戦している。
この晩は我々2人とサポーターの御一家、総勢6人で羊を食べた。
朝、上野のカプセルホテルを出て富士そばの朝定食を食べた。
前回もそば屋の朝定食を食べたので完全にゲン担ぎだ。
スカイライナーで成田に行き13時30分オレ達は台湾へ飛んだ。
台湾桃園空港に着いてからまず やる事 が一つあった。
5月1日から台湾観光局の肝いりで外国人旅行者向けに5000元分のクーポン券が抽選で配布される事になっていて、日本円に換算すると25000円な訳だから当たると外れるとでは雲泥の差がある。
空港内にある抽選会場を前にし仁史君は「絶対当たる 絶対当たる」を念仏のように繰り返してなんだか怖い
順番を待ちながら時折歓声が聞こえる。 当選者の声だ。
結構な頻度で当たるらしい・・
実際我々の前の2人はどちらも当選した。
順番が来た。 最悪どちらかは当たるだろう! と思っていた。
だが見事に我々は2人ともハズレた。
想定外最悪中の最悪な結果だった。
時期によって当選確率の「調整」はあるはずだが、キャンペーン開始直後の5月10日の当選確率は30~40%位だと思った。
空港には先日まで我が家に遊びに来ていた林さん親子が迎えに来てくれ、我々をそのまま薬膳のお店に連れてってくれた。
しかしオレ(ゲバラ)は昨日の酒と抽選にハズれた心労で全く食を受け付けない状態に陥っていた。
これは林さん親子のおごりなのに つくづく自分の馬鹿野郎と今は思う。
その後迷いながらも予約していたTaipei Main inn という安宿に投宿1泊たしか600元
(ちなみになんですが100%自己負担の今回は現金出納帳を記していません。宿代や食事代などは参考程度にしてください)
汝くよくよするなかれ、明日から世界的な断崖 台湾東海岸 をアタックする。
7時、昨日絶食したゲバラは仁史君を宿に残し朝飯を食べに出かけた。
この台北駅周辺でで滋養と消化を兼ね備えた物で真っ先に思いつくのは、華陰街のどんずまりにある 大稻埕米粉湯
数年前までは90歳近い大長老一人で切り盛りしていた街の生き字引的なお店。
2つの大鍋には豚のあらゆる臓物が浮かんでいて沸騰直前の火加減でのらりくらりと出汁をとっている。
最終的にそのスープはお粥かビーフンに併せて提供される。
炭水化物とナトリウムを意識的に補給できアスリートの朝食として優れている。
そしていつも美味い。
今回からの変更として自転車の基地が変わった、つまりF1で言うと車種とエンジンの契約延長はしたが、ピットの位置とピットクルーを総入れ替えした。
という訳で今回の自転車仕様は GIANT社 type-Escap 小李単車所属 となります。
小李単車は台北の北部 八里 にある。
営業時間外の10時に特別に店を開けてもらっていたので絶対に遅刻はできない。
MRTと最後はタクシーに乗って時間通り小李単車に到着。
11時30分 謝謝台湾隊は走行を開始した。 この日の目的地はテレサ・テンの故郷金山だ。
走り始めに今回の旅のテーマは
「46歳オッサン2人のフォトジェニックな旅」 だ。
東台湾で映える写真を撮りまくって観光客を呼び込むという女子のような野望を秘めている。
八里を出発した我々はシンボリックな赤い鉄橋の開渡大橋を抜け淡水~麒山鼻歩道~石門を通り16時半予約していた金山誼美賓館に到着した。
曇り空だったがお互い結構日焼けしていた。
台湾の太陽は思いのほかいい仕事をする。
6年ぶりの金山
前回もこの安宿に泊まって酒をかっくらいテキトーに飯を食い朝早く出発しただけなので感慨深さもないけれど、6年後に幼馴染を連れて来るとは思ってもみなかった。
愚直に酒を飲み飲みしてこの日を〆たカレー炒麺は最高だった。
明日も早いから良い子達は早めに寝た。